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理事長より皆様へ

上野のお山の西郷さん

西郷先生の銅像は日本中の人々から、こう呼ばれて親しまれてきました。

西郷隆盛、通称吉之助、号は南洲。文政10年(1827)に鹿児島に生まれた旧薩摩藩士です。

明治元年(1868)官軍大総督参謀として江戸に向い、幕府の勝海舟と

話し合い、江戸城を平和裡に開城して江戸市中を戦火から守りました。

陸軍大将参謀に任じられた明治維新の大功労者です。

明治明治6年官を辞して郷里に帰り、私学校を興し青少年の教育に力を注ぎます。

同10年(1877)私学校の青年達に擁立されて維新のやり直しの兵を挙げますが

事破れて郷里城山で自刃、享年50歳でした。

一度は賊名を蒙りますが明治天皇の思し召しで許され、私欲のない至誠の人柄が

多くの人々の敬愛を集め、明治31年(1898)、上野に銅像が建立されました

「西郷南洲会」は、西郷先生のまごころを受け継ぎその精神を世に広めることを

目的としております。年に一度、銅像前で西郷先生の御霊の慰霊と銅像の清洗式

を執り行っております。

西郷先生の数ある御遺訓は、たとえば、

【敬天愛人】天を敬い、人(親兄弟、隣人)を愛すること、

【子孫に美田を残さず】は、子供に財産を残すと、立派な人にならない

ということですが、その他の遺訓とともに、今でも我が国に貴重な

教訓となっております。

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